仏教には「無財の七施」という考え方があります。
金品や形のあるものだけではなく心や笑顔も布施行のひとつであるのです。
ついさきほどのこと
仕事のため、こどもの保育参観を早あがりして徒歩で帰宅途中、通り雨が降ってきました。傘を持たずだったので、ざっと降ってくる前に帰ろうと足早に歩を進めていると後ろから軽トラが来て止まりました。
誰かと思ったら同じ町内のおじいさん。
おい、乗ってけや!
いいからいいから!
と、運転席からドアまで開けてくれ、招いてくれました。誘われるままに乗り、俺もいまお寺のことで配りもん回ってたんだわと話しつつもすぐにお寺に到着。Uターンしてすぐに帰っていきました。
雨はすぐに止み、雲の隙間からまた晴れ間が出てきました。
これはいい布施を受けたなぁとしみじみしました。
人の親切は素直に受け取るものだ、と言われるけど、その行為が打算的であったり、見返りを求めるものであれば、それは布施ではなく貸し借りの世界。
布施はその先に執着をしない「しっぱなし」の行為です。
この気持ちを忘れないうちに書き殴りました。