2019年10月30日水曜日

訃報

当山三十九代、九里慧明老師が10月23日に逝去致しました。92歳でした。

28日に、住職地であった木沢の花栄寺さまにて本葬儀が執り行われ、その後荼毘に伏されました。

私も本当にお世話になった方でした。

お参り下さった方々、ありがとうございました。

2019年9月25日水曜日

たから

さてさて、秋のお彼岸もまもなく明けますがみなさまいかがお過ごしでしょうか?

更新をしなくても月日だけは過ぎていきます。

子どもたちも順調に育っております。
ありがたいことです。

周りの支えがあって、私たちは生きていけるんだと、思います。

特に赤ちゃんや子どもらは、無条件に愛を注いでくれる人(例えば、親)の存在があって始めて生きていくことができるのです。それがなければ亡くなってしまうのです。

だから、子は宝。

いえ、大人も等しく、宝。

生きるものすべてが宝(=尊いもの)、という認識を全ての人が持つことができたならば、きっといがみ合い、ぶつかり合うことも少なくなるのでしょう。

合掌

2019年8月8日木曜日

泥中の蓮

今朝の写真です。

鉢に植えたのはあまり花芽が出なかったけど、池の蓮はこんなたくさん咲き乱れています。

止まらぬ涙

昨夜の話。

寝るときに上の娘が、なにかお話しして~  あ、しろちゃんのお話が聞きたい~

と言うので、しろを覚えてることにびっくりしつつも二年前に亡くなった飼い猫のしろの話を始めた。


パパが単身北条に来たときに一緒に連れてきた子猫で、よく食べてよく寝る子だったこと

髙橋さんというすぐ近所のおうちにしょっちゅう遊びに行っていたこと

人懐っこい性格で檀家さんや近所の人たちから愛されていたこと

野良猫に咬まれたのが原因で病気になって生死をさ迷ってしまったこと

それでも元気になって五年間生きてくれたこと

最期はパパのそばで息を引き取ったこと

この辺まで話を始めたら、急にぐすんと泣き始めて、そこから火がついたようにわんわんわんわんと泣きわめく。

しろに会いたい会いたいと言う娘に、裏のお墓に眠ってるから今度会いに行こうと諭すも、泣き止まず。

想像力や感受性が豊かなのか、いつかまた会えると本気で思っているからなのか、はたまた日頃の疲れがあふれでたのか、それはわからない。

でも、子どもらの何かに想いを巡らして、生きていないものに魂を吹き込むその一種の魔法のような気持ちは、成人が持ち得ない(いつの間に消え失せてしまった)感性なんだな…と思う日だった。

2019年7月16日火曜日

イベント終了!

報告が遅くなりましたが…

イベント「TERAdeRAP」は
無事に終了しました!

果たして人は来てくれるのか!?

というところからスタートしたものの
始まってみれば
盛り上がりっぱなしの2時間でした!


↑ 集合写真 ↑

近くに住むラップ初心者の方も
どんなことするのか見てみたい!
と興味津津で来てくれました

後列の子たちはまさしくというか
経験者というか
ラップが好きな方々です(笑)


これが「サイファー」です

輪になって音を流し、8小節
(4拍子=1小節、それを8回つなげると8小節)
の長さの中で自由に自分の
思いを表現するわけです


内容は何でもよいのです

思い付かなければ
思い付かないということをそのまま
歌詞にする


音を楽しむのに年齢や性別は
関係ないと思います

今回、柏崎・小千谷・長岡・上越・魚沼
それぞれの方面より、10代から60代まで
幅広い年齢層の方が世代を
超えて楽しんでくれました✨

また、やりたいです🎤


それでは👋

2019年6月20日木曜日

イベント「TERAdeRAP」開催


こんばんは、住職の槙です。

今月号の広報かしわざきにも掲載されましたが

今月28日、このようなイベントを開催する予定です
 



「ラップ」

みなさんには
馴染みのないものだと思います

上記のポスターにも書いてありますが
思っていることを音に乗せて言葉にして吐き出す

意外と気持ちがいいですよ

一度、体験してみませんか?

自由に退出してもらって構いません

お待ちしています👍



2019年6月4日火曜日

広報かしわざき 掲載について

ブログをご覧頂き、ありがとうございます。

広報かしわざき6月号に普広寺の取り組みが掲載されました。

6日までにはホームページが更新されると思います。
TERAdeRAP等、取り組みはそこでもお伝えしています。

今しばらくお待ち下さい(_ _)

そしてみなさま、よろしくお願い致します!

住職 槙

2019年5月13日月曜日

連休から今日まで


さてさて、お久しぶりです

先月末から超・大型連休でしたが
皆さまいかがお過ごし
でしたでしょうか?

当山は寺役(法事)も少なく
子どもたちと連日一緒に
過ごしました

前半は雨天が多くも後半は持ち直して
晴天続きで子どもたちも外で
楽しそうに遊ぶことができました

4月29日
 新潟市いくとぴあ花育へ

連休初日で混んでいるか思いきや
悪天候の影響もあってか空いていました

子どもたちはアルカパやうさぎに興味津々


なにごとにも全力で楽しむ姿は
我々大人も見習わなくては


羊の子どもが可愛すぎてうちでも
飼いたいねと一瞬盛り上がるも
きっと脱走して村中駆け回るだろう
ということで断念…


また会う日まで…涙

令和元年5月1日

元号が替わりました
佳き時代になることを祈っています👍

そんな記念すべき日の夕方
五泉市に住む長男一家が
急遽うちに遊びに来ることに

霧雨がかった天気でしたが
ここでも囲炉裏小屋が大活躍!
造ってよかった(笑)


羽釜で炊いたご飯とカレーで夕ごはん
こんな時一番大変なのは
段取りをして準備する妻です
いつもありがとう


しかし、一人で食べるのと大勢で食べるのと
同じ料理でもおいしさが違うのはなぜ?

場所によっても全く変わりますよね

子どもの頃、スキー場で食べた
カップラーメンのあのおいしさは
今でも忘れません

脱線しました

3日から4日にかけては
妻の学生時代の友人(みなさん関東在住)が
わざわざ田舎町まで遊びに来てくれました

みんなありがとう


自分のことを師匠のように
慕ってくれたこの子は千葉県から

山や池があったり、火を使ったり
普段の生活とは別世界に
来たようで終始楽しんでいました


春先まで裏庭にたくさん放置して
あった伐木もちょくちょく割って
なんとか薪棚に収めることができました

それにしても、空の青と木々の緑と
薪の茶の自然色が美しい!
見ているだけで癒されます

小千谷市の友達の旦那さん( from テキサス)も
薪の陳列作業のアルバイトに来てくれました


手前にある杉を片付ければ
今シーズンの薪割りは一区切りかな




10年ほど前まで無住だったこのお寺🏠
活かすも殺すもそこに住む人間次第

軌道修正しながら、良い場所に
なるよう頑張ろう


先日の魚沼市月岡公園の芝桜🌸
きれいですね✨

最後

3ヶ月前、小屋造りに着手した
当時の写真がありました


今はこうなっております
志があればなんとか形になるもんだなと
しみじみ思います

でも、継続する事はとても大変です


ではまた

2019年4月23日火曜日

愛しさと切なさと

夕方、長女と外で遊んでいた。

なんだかいつもより元気がない様子。

そしたら急に、

□□(自分の名前)ね、○○ちゃん(保育園の同じクラスの子)のこと好きじゃないときがあるの。きらいなときもあるの、とうつむきながら言った。

今までは、おやつ食べたい!とか、お外で遊ぶ!とか、ありがとう!とか、感情に任せて思っていることをそのまま言葉にしてきた長女。

そんな子だったのが、初めて悩んでいる姿をみせた。

悩むことは誰だって当たり前にあることなんだけど、保育園という社会の中でこの子なりにいろんな思いを巡らしながら毎日を過ごしているのか、と少し切ない気持ちになった。そして、子どもから人間になってきた(いや元々人間だけど)んだとしみじみ思った夕方のひとときだった。

いいんだよ、好きじゃないときがあっても。

がんばれ、子どもたち。

2019年4月21日日曜日

ご案内

柏崎の曹洞宗寺院、花栄寺さま(九里悠禅住職)が企画されたツアーが話題です!

二年に渡り、計五回の越後観音霊場巡りを計画しております(すべて日帰り)。

興味のある方、行きたい!という方、当山住職までご一報下さい。

画像は第一回目のチラシです。

2019年4月14日日曜日

小屋作り④ その他もろもろ

今年は花粉の飛来が尋常ではなかったですね💧

杉林がすぐ近くにあるので
小屋作りも大量の花粉との戦いでした…

まぁそんなこんなで屋根の下地まで完成🏠



 
今現在、波板を打っているところです
屋根に乗っての作業なので
突然倒壊しないかが不安です(笑)

同時進行で内部のレイアウトもこんな感じに✨


そうです!囲炉裏です🔥

ここで語り合ったり飲んだり
食べたりいろいろなことが
できたらいいな🍺


水の入ったやかんの中に泥を入れるのがお好きなようで…


やけどをしないように見守ってはいますが
火は熱いんだということを実体験で
知ることもとても大切だと思います

それと、うまく言えないのですが
囲んで何かをするって楽しくないですか?
素の自分になれる気がしませんか?
自分だけかな?

鍋を囲む…
焚き火を囲む…
マージャンで卓を囲む…
バーベキューでコンロを囲む…

前に記事にしたサイファー、あれだって
輪になって(真ん中に音源を置いて)
ラップをする遊びだし

中心になにか自分たちの好きなものを
置いて、みんなでそれを楽しむ

これってこれからの時代に
必要とされる癒しではないんだろうか

そんな囲む楽しさをここ
普廣寺から発信していきたい!


ところかわって
平井の公園にて晴天の下、遊具遊び🐘


滑り台とブランコ、砂場の
シンプルな公園でしたが
キリンさんもかわいくて
とても楽しめるところでした!

最後に


↑ 丸二日かけて作った
薪を乾燥させる小屋
幅10m 高さ2m 奥行き1m80cm

小屋作ったり薪ごったくしたり
力仕事ばかりしているように
思われるかも知れませんが
きちんと本業も頑張っております!

ご安心ください💪笑

ではまた👋

2019年3月17日日曜日

小屋作り③

今日は村の総会

戸数30にも満たない集落ですが両隣りに別の集落が続いているので、孤立感はそんなにありません

でも班編成やら総出の人員確保やら、問題は山積です

そして今年はなぜか花粉症がひどく、目のかゆみとくしゃみと鼻水と毎日戦っています  

で、小屋の話

ご覧の通り、大引を通して筋交いをつけました

最初は強く押せば倒れるくらいガタガタでしたが、補強金具と筋交いのおかげでだいぶ改善されたように思います。写真でもわかりますが、少し歪んでいます💧
傾斜地は難易度高いですね…

引き続き、合間をぬって作業継続していきます!

2019年3月11日月曜日

鳴鐘の音

今日、当山では8年前に起きた東日本大震災の発生時刻に合わせ、犠牲者を悼む鐘を鳴らしました

無線放送でも時を同じくして黙祷の合図

テレビでは被災地で手を合わせ大切な人を想い、涙する人たち

そして山の中にコオーーン、と流れる鐘の音

何もできないけど、せめてこの音が誰かの耳に入って今日という日を思い出し、ほんの少しでも生きている幸せを再確認してもらえたら、ありがたいです 

人種、性別、年齢、職業、その他一切の分別なく、私たちは生きるに十分値する生き物です 

小屋作り②

ごぶさたしてます。

3月頭でうちに本堂の軒下以外で雪がないのは始めてかも…

春からまたバタバタするだろうから、暇をみつけて、小屋作りは少しずつ進んでいます。

基礎に柱を立てて軒桁を組みました。
元々、傾斜地なので、基礎の水平を取るのに一苦労…というかちゃんと水平なのか不安です💧

昨日も檀家の子どもさんが6人で遊びに来てくれたのでここで焼き芋をしました🍠自然がいっぱいでいいね✨とお褒め頂きました。

近くにスーパーもないし、不便な場所だとは思いますが、今ある状況で何ができるかを考えながらこれからも不便を楽しみながらやっていこうと思います。

2019年2月24日日曜日

小千谷風船一揆

2月半ばにしてこの好天☀️
雪解けは例年になく早そうですね
庭の落ち葉掃きも早まりそうだ…

今日は小千谷へ風船一揆を観に行ってきました
雲一つない青空に無数(?)の
色とりどりの気球が映えます🎈


普段は人がまばらな街なのに今日は大賑わい!
お寺の法要にしろ、イベントにしろ、晴天だと
多くの方が足を運んでくれます


出店にもおいしそうな料理がたくさん🍟


五泉から来た甥っ子と小千谷の実家で一枚📷✨
30年前、私もここで遊んだり走ったりしていました

今は子どもたちが同じことをしています
感慨深いものがありました


昼過ぎに北条に戻り、最近煙突の吸い込みが
よくないため、それを確かめるべく
屋根に上って煙突掃除を決行

レジ袋いっぱいの煤が取れました

さて、おやつを食べよう🍩

2019年2月10日日曜日

北条サイファー

かれこれ二年以上も前の話ですが、北条サイファー(複数人が輪になって即興(アドリブ)でラップをすること )という名のラップイベントを普廣寺で開催しました。

当日まで参加者ゼロという中、急遽兄の伝で集まってくれた3人の若者。

そして、寺でラップイベントなんて珍しい!と情報をどこからか聞きつけ、これまた当日に読売新聞の記者がいきなり取材をしに来るというまさかの展開に。

数日後の読売新聞朝刊にはしっかりと記事になっていて、それを見た檀家さんから早速電話をもらったりして、恥ずかしさと嬉しさでいっぱいでした(笑)

そんなこんなでそれ以降うちでは開催はしていませんが、居酒屋や駅前ではたまにやっています。

記事にも書いてありますが、ストレスを溜め込んでいるならそれを吐いてしまうことです。何でも体の内から出すってことは気持ちのいいもんです。いやほんとに。

引き続き、サイファーのメンバー募集中です!もちろん、年齢性別問いません👍

心の中にあるもやもや、出しましょ!

2019年2月8日金曜日

惻隠(そくいん)の情

毎月一回、北条小・北条中のお便りが広報とともに配布されます。

今回はその北条中学校のお便りから、校長先生が書かれた一文を引用させて頂きます。

以下、引用

「私たちは、気の毒な人たちがいたとすると同情します。ところが、気の毒だと思っていた人や自分より弱いと思っていた人たちが権利を主張したりなどすると、とたんに彼らを拒絶し、いじめたり、差別をしたりすることが多くあります。」…リーフレット ハンセン病の向こう側 平成21,9 厚生労働省

「もみじマークをつけたら、煽られることが多くなりました。」…今よりずっと前の、高齢者運転標識(もみじマーク)が世に出だした頃の新聞への投書

憐憫(れんびん)の情
「ああ、かわいそうだ、かわいそうだ」と直線的な感情を表現する言葉。優位に立つものが劣位の者に対する優越の感情を伴い、「かわいそうだから助けてあげよう」というもので、本人はその結果、よいことをしたという満足感で幸せな感情に包まれる。

惻隠の情
対象の背景やそこに潜んでいる様々な事情について憶測する過程で、心を深く動かされた思いを表現する言葉。相手の身になって心から同感した深い理解のもとに、相手に対し自らある種の決断のもとで行動に踏み出させる心の動き。

エッセイスト落合恵子が「スニーカーを洗いながら」(毎日新聞社)という本の中で次のようなエピソードを紹介しています。

ラッシュアワーの電車に妊娠中の女性が乗ろうとしている。そのとき、見知らぬ女性が「あなたを守ってあげなくちゃ」といって妊婦をかばって電車に乗り込ませようとした。それを見た他の女性たちが一瞬のうちに同調し、妊婦を囲むようにして車内に運び入れてしまい、そのあと何事もなかったようにつり革をつかんで立っていた。

落合恵子は、ここで惻隠の情について言及しているわけではありませんが、プラットホームの見知らぬ女性たちが、とっさに寄ってきて大きなお腹をした女性を助けたのは「憐憫」ではなく「惻隠」に基づく行動だったと考えることができます。

引用終わり

なぜこの文を引用したか。

それは昨夜のことです。長女が急に泣き出し、それからずっと泣き止まなかったのです。どうやら、鼻の奥にゴミを詰まらせてしまったよう。

しかし、取ろうとしても嫌がって泣き叫び続ける娘に私は苛立ちを隠せずにいました。

普段の子どもたちにはこちらも同じく笑顔で接することができるのに、相手の気持ちが荒れていると自分も同調してしまう。

それでは良い関係は築けない。

真に相手のことを想っていない自分に気付かされました。自分本位で、相手の気持ちを考えることをしない。なぜ泣いているのか?なぜ困っているのか?

もし、同じように苛立ち、どうしようもない人がいたのなら、今日から少しでも良い方向に変えていきましょう。例え同じ事を繰り返してしまっても、また反省し、努めていきましょう。

自戒の意味も込めて、でした。

写真は先日の朝のワンシーンです。
今のところ、仲の良い姉妹です。

ありがたい。

合掌

2019年2月6日水曜日

小屋作り日記 ①

みなさま、お久しぶりです。

ここ一ヶ月間、少なくとも二人の方からブログ見てますよ、とありがたいお言葉を頂戴しました。

さて、2月もまだ初旬。

例年なら北条地区は雪ごったくに追われている頃ですが、今年は暖冬なのかほとんど雪がありません…

そして昨日今日とまずまずの天気☀️

つまり外仕事をするチャンス!

去年から作りたいと悶々としていた小屋作りを本日より敢行💪

まずは整地から!

この小屋がバーベキューやらお茶飲みやら、家族や檀家さん、仲間とゆっくり過ごせる場所になるといいなぁ✨

2019年1月1日火曜日

謹賀新年

ブログをご覧の皆様、明けましておめでとうございます!

今日は当山の年始受け(檀家さんや地域の方々がお寺に来て住職と年始めの挨拶を交わす行事)でした。

早朝からしっかりとした雪の降りでしたが、皆さんが来始める8時前には止んで中々の天気に⤴️

檀家さんとは他愛もない会話だったり、子どもたちやお孫さんのこと、お互いの近況報告、ブログ見てますよとお声をかけて下さる方もいたりして、新年早々嬉しい気持ちにもなりました。

今年は普廣寺HPをリニューアルすることと、それを周知させることをto doリストに入れよう。

夕方からは村(戸数27くらい)の共同年賀(集落センターに集まって今年一年協力して頑張っていきましょうという軽い飲み会)に参加し、家族で早めの夕飯を済ませ、元旦の一日を終えました。

では、今年もよろしくお願い致します。

普廣寺住職 槙 東佑 合掌